こんにちは!今日は、AWS(Amazon Web Services)における
Network Load Balancer(ネットワークロードバランサー)
と
Application Load Balancer(アプリケーションロードバランサー)
の違いについて説明します。
これを読めば、両者の違いがスッキリと理解できるはずです。
ロードバランサーとは?
まず、ロードバランサーが何かを説明します。
ロードバランサーは、たくさんのコンピュータ(サーバー)があるときに、その間で仕事(トラフィック)を均等に分けるお手伝いをしてくれる道具です。
例えば、ネットショッピングのサイトにたくさんの人がアクセスしたとき、ある1つのサーバーだけに負担がかからないように、アクセスを分散してくれます。
Network Load Balancer(NLB)とは?
Network Load Balancer(NLB)は、主にネットワークレベルでのトラフィックを扱います。
少し専門的な言い方をすると、OSIモデルの第4層(トランスポート層)で動作します。これは、非常に速く処理できるという特徴があります。
特徴:
- 高速処理:NLBはとても速くトラフィックをさばくことができます。遅延(データの遅れ)が少ないです。
- IPアドレスベース:NLBはIPアドレスを使ってトラフィックを分散させます。
- TCP/UDPプロトコル対応:主にTCPやUDPという通信プロトコルを扱います。
Application Load Balancer(ALB)とは?
Application Load Balancer(ALB)は、アプリケーションレベルでのトラフィックを扱います。こちらは、OSIモデルの第7層(アプリケーション層)で動作します。
つまり、Webサイトやアプリの具体的なリクエスト内容を理解して処理します。
特徴:
- 詳細なルーティング:ALBは、リクエスト内容(例えばURLやHTTPヘッダー)に基づいてトラフィックを分散させます。
- HTTP/HTTPSプロトコル対応:主にHTTPやHTTPSというプロトコルを扱います。
- ウェブアプリに最適:例えば、特定のURLパスにアクセスするリクエストを特定のサーバーに送る、といった細かい制御が可能です。
NLBとALBの違いを整理
- 動作層の違い:NLBは第4層(トランスポート層)、ALBは第7層(アプリケーション層)。
- 処理速度:NLBは非常に速く、遅延が少ない。
ALBはリクエスト内容を解析するため、多少時間がかかります。 - 対応プロトコル:NLBはTCP/UDP、ALBはHTTP/HTTPS。
- ルーティング方法:NLBはIPアドレスベース、ALBはリクエスト内容ベース。
どちらを使うべき?
- 高速な処理が必要な場合:NLBが適しています。例えば、ゲームサーバーなど。
- ウェブアプリケーションの場合:ALBが適しています。例えば、ECサイトやブログなど。
まとめ
Network Load BalancerとApplication Load Balancerは、それぞれ得意な分野が異なります。
用途に応じて使い分けることが大切です。これで、あなたもロードバランサーの違いをしっかり理解できたはずです!
以上で、「Network Load BalancerとApplication Load Balancerの違いとは?」についての説明を終わります。
ぜひ、AWSを使いこなしてみてくださいね!