はじめに
API Gatewayは、AWSが提供するサービスで、API(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)を簡単に作成、デプロイ、管理することができます。
その中でも「ステージ変数」は、APIの異なるステージ(開発、テスト、本番など)で異なる設定を管理するために非常に便利です。
この記事では、中学生でも理解できるように、ステージ変数について詳しく解説し、具体的な使用例も紹介します。
ステージ変数とは?
ステージ変数は、API Gatewayで使用される一時的なデータのことです。
ステージとは、APIの異なるバージョンや環境(例:開発環境、テスト環境、本番環境)を指します。
各ステージごとに異なる設定を持つことができ、それをステージ変数として管理します。
ステージ変数の用途
ステージ変数は、以下のような場合に使用されます。
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環境ごとの設定の切り替え
開発、テスト、本番の各環境で異なる設定を簡単に管理できます。
例えば、各環境で異なるデータベースエンドポイントを使用する場合に便利です。 -
デプロイの簡素化
一度設定すれば、デプロイ時に環境ごとの設定を手動で変更する必要がなくなります。 -
コードの再利用
同じAPI定義を使いまわしつつ、ステージ変数で環境ごとの設定を変更することで、コードの再利用がしやすくなります。
ステージ変数の設定方法
ステージ変数は、AWS Management Consoleを使って設定することができます。以下は、その手順です。
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API Gatewayコンソールにアクセス
AWS Management Consoleにログインし、API Gatewayのダッシュボードに移動します。 -
ステージの選択
左側のメニューから「Stages」を選び、設定を変更したいステージを選択します。 -
ステージ変数の追加
「Stage Variables」タブをクリックし、「New Stage Variable」ボタンをクリックして新しい変数を追加します。ここで、変数名と値を設定します。
具体的な使用例
ステージ変数を使って、異なるデータベースエンドポイントを管理する例を紹介します。
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開発環境
- 変数名:
dbEndpoint - 値:
dev-db.example.com
- 変数名:
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テスト環境
- 変数名:
dbEndpoint - 値:
test-db.example.com
- 変数名:
-
本番環境
- 変数名:
dbEndpoint - 値:
prod-db.example.com
- 変数名:
APIのコード内で、このdbEndpoint変数を使用することで、環境ごとに適切なデータベースエンドポイントに接続することができます。
// Node.jsの例
const dbEndpoint = process.env.dbEndpoint;
// データベース接続ロジック
connectToDatabase(dbEndpoint);
まとめ
API Gatewayのステージ変数を使用することで、異なる環境での設定を簡単に管理でき、デプロイや運用がスムーズになります。
ステージ変数の設定方法と具体的な使用例を参考に、ぜひご自身のプロジェクトでも活用してみてください。