AWS AccessDeniedExceptionとは?

AWS AccessDeniedExceptionの概要

AWSAmazon Web Services)を使用していると、「AccessDeniedException」というエラーメッセージに遭遇することがあります。

これは、特定の操作やリソースへのアクセスが許可されていない場合に発生するエラーです。

例えば、あなたがあるファイルにアクセスしようとした時に、そのファイルを見る権利がない場合、このエラーが表示されます。

AccessDeniedExceptionの原因

AccessDeniedExceptionが発生する主な原因はいくつかあります。以下にその例を挙げます:

  1. アクセス権限の不足:ユーザーやロールに必要なアクセス権限が割り当てられていない場合。
  2. ポリシーの設定ミス:IAM(Identity and Access Management)ポリシーが正しく設定されていない場合。
  3. リソースの所有者:リソースを作成したユーザーのみがアクセスできるように設定されている場合。

具体的な使用例

具体的な例を見てみましょう。

例1: S3バケットへのアクセス

あなたがAmazon S3バケットクラウド上のファイル保存場所)にファイルをアップロードしようとしたとします。

もし、あなたのIAMユーザーにそのバケットへの書き込み権限がない場合、AccessDeniedExceptionが発生します。

エラーメッセージ例:

ruby
 
AccessDeniedException: User: arn:aws:iam::123456789012:user/YourUserName is not authorized to perform: s3:PutObject on resource: arn:aws:s3:::YourBucketName/YourFileName

例2: DynamoDBテーブルの読み取り

DynamoDBというデータベースからデータを読み取ろうとした時、あなたのIAMロールにそのテーブルへの読み取り権限がない場合にも、同様にAccessDeniedExceptionが発生します。

エラーメッセージ例:

ruby
 
AccessDeniedException: User: arn:aws:sts::123456789012:assumed-role/YourRoleName/YourSessionName is not authorized to perform: dynamodb:GetItem on resource: arn:aws:dynamodb:us-west-2:123456789012:table/YourTableName

AccessDeniedExceptionの解決方法

AccessDeniedExceptionを解決するためには、以下の手順を試してみてください。

  1. IAMポリシーを確認:必要な権限がIAMユーザーやロールに付与されているか確認します。
  2. ポリシーの適用範囲を確認:ポリシーが適用されるリソースやアクションが正しいか確認します。
  3. アクセスリクエストを修正:適切なリソースやアクションに対してリクエストを行っているか確認します。

解決手順の具体例

例1の解決方法:S3バケットへの書き込み権限を付与するために、IAMコンソールで以下のポリシーを追加します。

json
 
{ "Version": "2012-10-17", "Statement": [ { "Effect": "Allow", "Action": "s3:PutObject", "Resource": "arn:aws:s3:::YourBucketName/*" } ] }

例2の解決方法:DynamoDBテーブルへの読み取り権限を付与するために、IAMコンソールで以下のポリシーを追加します。

json
 
{ "Version": "2012-10-17", "Statement": [ { "Effect": "Allow", "Action": "dynamodb:GetItem", "Resource": "arn:aws:dynamodb:us-west-2:123456789012:table/YourTableName" } ] }

まとめ

AccessDeniedExceptionは、AWSで権限が不足している場合に発生するエラーです。

正しいIAMポリシーの設定と適用により、このエラーを解決できます。

具体的な使用例と解決方法を理解することで、効率的にトラブルシューティングができるようになります。

このガイドが役立ち、AWSの利用がよりスムーズになることを願っています。