Assumerole権限とは?

はじめに

Assumerole権限(アシュームロールけんげん)とは、AWS(アマゾンウェブサービス)で使用される権限の一種です。

これにより、あるユーザーやサービスが別のロール(役割)を一時的に引き受けることができます。

中学生でも理解できるように、詳細に解説していきます。

Assumerole権限の基本

ロールとは?

ロール(Role)とは、AWSにおけるアクセス権限の集まりです。

例えば、あるロールには特定のS3バケット(ストレージサービス)へのアクセス権限が含まれているかもしれません。

ロールを使うことで、ユーザーやサービスが特定のリソースにアクセスできるようになります。

Assumeroleとは?

Assumeroleは、「あるユーザーやサービスが別のロールを一時的に引き受ける」という操作を指します。これにより、そのユーザーやサービスは引き受けたロールの権限を持つことができます。例えば、開発者がテスト環境と本番環境を切り替える際に、異なるロールを使用することができます。

Assumerole権限の設定方法

1. ロールの作成

まず、Assumeroleを使うためのロールを作成します。

IAM(Identity and Access Management)コンソールを開き、新しいロールを作成します。このロールには必要な権限を設定します。

2. ロールに信頼ポリシーを設定

次に、このロールを引き受けることができるエンティティ(ユーザーやサービス)を指定するための信頼ポリシーを設定します。

信頼ポリシーは、ロールを作成する際に設定します。

json
 
{ "Version": "2012-10-17", "Statement": { "Effect": "Allow", "Principal": { "AWS": "arn:aws:iam::123456789012:user/Alice" }, "Action": "sts:AssumeRole" } }

上記の例では、ユーザー「Alice」がこのロールを引き受けることが許可されています。

3. ユーザーにAssumerole権限を付与

最後に、ユーザーにAssumerole権限を付与します。

これには、ユーザーのポリシーに以下のようなステートメントを追加します。

json
 
{ "Version": "2012-10-17", "Statement": { "Effect": "Allow", "Action": "sts:AssumeRole", "Resource": "arn:aws:iam::123456789012:role/YourRoleName" } }

Assumerole権限の具体例

例1: テスト環境と本番環境の切り替え

例えば、開発者がテスト環境と本番環境を切り替える際に、異なるロールを使用することがあります。

テスト環境では読み取り専用のロール、本番環境では完全なアクセス権限を持つロールを引き受けることで、セキュリティを保ちながら作業を行うことができます。

例2: クロスアカウントアクセス

もう一つの例として、複数のAWSアカウント間でリソースにアクセスする場合があります。

この場合、あるアカウントのユーザーが別のアカウントのロールを引き受けることで、リソースにアクセスすることができます。

例えば、アカウントAのユーザーがアカウントBのS3バケットにアクセスする際に、アカウントBのロールを引き受けることができます。

まとめ

Assumerole権限は、AWSでセキュリティを確保しながら柔軟にアクセス権限を管理するための重要な機能です。

ロールを作成し、信頼ポリシーを設定し、ユーザーに権限を付与することで、さまざまなシナリオに対応することができます。

具体例を参考にして、実際の運用に役立ててください。

このようにして、Assumerole権限を理解し、適切に活用することで、安全かつ効率的なAWS環境を構築することができます。