AWS Organizationのタグポリシーの書き方を詳細に解説

こんにちは!今日はAWSAmazon Web Services)の「タグポリシー」について、具体的な書き方を詳しく説明します。

タグポリシーの基本から、実際の書き方まで、簡単に理解できるように解説します。

タグポリシーとは?

まず、タグポリシーの基本についておさらいしましょう。

タグポリシーは、AWSリソースに付けるタグのルールを定める仕組みです。

これにより、組織全体で一貫したタグ付けを行い、リソースの管理を容易にします。

タグポリシーの書き方

タグポリシーの基本構造

タグポリシーはJSON形式で書かれます。基本構造は次のようになります。


json
{
  "tags": {
    "TagName": {
      "required": true,
      "values": ["Value1", "Value2"]
    }
  }
}

ポリシーの各要素

  1. tags
    タグポリシーのルールを定義するためのキー。
  2. TagName
    タグの名前を指定します。
  3. required
    タグが必須かどうかを示します。`true`に設定すると、そのタグは必須となります。
  4. values
    許可される値のリストを指定します。

具体例1: プロジェクトタグを必須にする

例えば、すべてのリソースに「Project」というタグを必須にし、その値を「ProjectA」または「ProjectB」に限定するポリシーを作成します。


json
{
  "tags": {
    "Project": {
      "required": true,
      "values": ["ProjectA", "ProjectB"]
    }
  }
}

このポリシーを設定すると、すべてのリソースに「Project」タグが必須となり、値は「ProjectA」か「ProjectB」のどちらかでなければなりません。

具体例2: カテゴリタグの値を制限する

次に、「Category」タグの値を「Finance」や「Marketing」に制限するポリシーを作成します。ただし、このタグは必須ではないものとします。


json
{
  "tags": {
    "Category": {
      "required": false,
      "values": ["Finance", "Marketing"]
    }
  }
}

このポリシーでは、「Category」タグを付ける場合、その値は「Finance」または「Marketing」でなければなりません。

具体例3: タグの形式を制限する

さらに、高度なポリシーとして、タグの値に特定の形式を要求することもできます。

例えば、「Environment」タグの値を「dev」、「test」、「prod」に限定するポリシーを作成します。


json
{
  "tags": {
    "Environment": {
      "required": true,
      "values": ["dev", "test", "prod"]
    }
  }
}

タグポリシーの設定手順

AWSマネジメントコンソールを使ってタグポリシーを設定する手順を説明します。

  1. AWSマネジメントコンソールにログイン
    AWSアカウントにログインします。
  2. AWS Organizationsを開く
    ナビゲーションメニューから「AWS Organizations」を選びます。
  3. タグポリシーのメニューを選択
    左側のメニューから「タグポリシー」を選びます。
  4. 新しいポリシーを作成
    「ポリシーを作成」ボタンをクリックします。
  5. ポリシーを設定
    ポリシーの名前と説明を入力し、上記のようなJSON形式のポリシーを入力します。
  6. ポリシーの適用
    作成したポリシーを組織のユニットやアカウントに適用します。

まとめ

AWSのタグポリシーは、リソースの管理を効率化するための強力なツールです。

タグポリシーを使うことで、組織全体で統一されたタグ付けを実現し、リソースの検索や分類が容易になります。

ぜひ、この記事を参考にして、タグポリシーを設定してみてください。

タグポリシーをうまく活用して、AWSの管理をもっと楽に、もっと便利にしていきましょう!