AWS(アマゾンウェブサービス)は、クラウド上で様々なサービスを提供している便利なプラットフォームです。
今回は、AWS Organizationのサービスコントロールポリシー(SCP)を使って、特定のリージョンでのサービス利用を制限する方法を解説します。
わかりやすいように、できるだけ簡単に説明します。
AWS OrganizationとSCPとは?
AWS Organizationとは?
AWS Organizationは、複数のAWSアカウントをまとめて管理できるサービスです。
これにより、アカウントごとの管理を一元化し、ポリシーの適用などが容易になります。
SCP(サービスコントロールポリシー)とは?
SCPは、AWS Organization内のアカウントで使用できるサービスやアクションを制御するためのポリシーです。
これを使うことで、特定のリージョンでの操作を制限することができます。
リージョン制限をかける理由
AWSは世界中にデータセンターを持っており、これをリージョンと呼びます。
セキュリティやコスト管理のために、特定のリージョンだけでサービスを利用するように制限したい場合があります。
例えば、日本の東京リージョンのみでサービスを使いたいといった場合です。
リージョン制限をかける手順
1. AWS Organizationのセットアップ
まず、AWS Management Consoleにログインし、AWS Organizationを設定します。
これには、マスターアカウント(親アカウント)を作成し、他のアカウントを追加する必要があります。
2. SCPの作成
次に、特定のリージョン以外での操作を禁止するSCPを作成します。
json
{
"Version": "2012-10-17",
"Statement": [
{
"Effect": "Deny",
"Action": "*",
"Resource": "*",
"Condition": {
"StringNotEquals": {
"aws:RequestedRegion": [
"ap-northeast-1"
]
}
}
}
]
}
この例では、東京リージョン(ap-northeast-1)以外での操作を禁止しています。
3. SCPの適用
作成したSCPを組織内の適切なOU(Organizational Unit)やアカウントに適用します。
これにより、指定されたリージョン以外での操作ができなくなります。
まとめ
AWS OrganizationのSCPを使うことで、特定のリージョンに対してサービスの利用を制限することができます。
これにより、セキュリティの向上やコスト管理がしやすくなります。
以上の手順に従って設定を行えば、簡単にリージョン制限をかけることができます。
このブログ記事が、AWSを利用する際のセキュリティ向上やコスト管理に役立つことを願っています。